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      始まりの君へ

      私のお腹に住み着いたばかりの始まりの君へ、
      お家の側の私はまだ、今一つ実感を持てないのだけど、
      そこを補うよう合間合間に知らせてくる、
      その静かでしたたかな君の自己主張が愛らしい。
      やあやあ、君さん。
      私のお腹は住み心地はよいですか??
      そんなことをふと心で思っては、
      zzzと応答してくる小さな竜の落とし子さん。
      だから、その眠りを妨げないよう、
      少しずつ、君に源をあげておこう。

      いつか、君が外の世界にやって来た時、
      この世の色彩がその目に映るよう、
      いつか、君がその世界でものを知るための、
      柔らかい最初のお肌を作ってあげようね。
      これらを基盤に歩き出す、
      君の精神は君だけの宝物だよ。
      それで、誰かと同じことをしなくてもいいし、
      誰かと同じことをしてみてもいい。
      その心と体とはもう、君だけのものなんだ。
      でも、そこにたどり着くまではもう少し、
      お母さんと一緒に共有していこうね。

      そう。今の君の成すべきことはただ一つ・・・。
      成功者になることでもなく、
      立派な人間になることでもなく、
      まずは赤ちゃんになればいい。
      そして、目いっぱい、赤ちゃんを生きて、
      それに飽きたら別のことをしよう。
      だから、お母さんは君を急かさないよう、
      たくさんの注意を払っておこう。
      例え、もし、君を急かしてしまっても、
      その時はお母さん自身が急いていないか、
      無理をしていないかと考えてみるね。
      君の最初のお家にあたるもの・・・、
      それがこの私そのものなんだもの。

      のんびりと君のお家自身である日々を暮らすのだから、
      君もまた、その私の中ではゆっくりと育っていって下さい。
      少し動いては少し休み・・、少し動いては少し休み・・、
      そんな君をお母さんはいいこいいこと撫でています。

      | 心の薬味と受容 | 15:22 | - | - | |
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        人魚であることの自己主張
        彼や私が同じ世界の住人になり切れるとも限らないこの世界で、
        それでも、時にはここまで降りて来たのが彼だった。だからね、
        私だって精一杯、彼の世界に向かって顔を出そうともしちゃうんだ。
        しかして、それは私が、彼の世界に降りることでもあるわけなのだ。今、
        お互いの住まう世界とはそれぞれに特有の最適値でもあるわけだから、
        それらは必ずしも、頭の天辺から爪先までをも永遠に共有できる・・・、
        そんな緩く甘い場所でもない。ここで平等なことには彼にも私にも、
        相手の土地で窒息し兼ねない恐怖を体験することだってあるわけさ。
        そこを敢えて半分ずつにしているのものが、
        つまりはそれが「愛」の放った奇跡だよね。

        そこからするとかの人魚姫の犯した、
        人生唯一の失敗も読解できるんだ。

        それはもちろん“ありのままの自分を最も偽る、姿”でもって
        恋する王子様との、世紀の対面を果たそうとしたってことだよ。
        だから、王子は、彼女を見つけられなかったのだと私は思う。

        それどころか、彼は自分の姿を余分に偽らない、
        人間の女性を花嫁に選んでしまったよね。

        結局のところ、自分を助けた運命の女性が誰であったのか、
        誰でもよかったのだろうと私は王子に思う。
        たまたま、彼の抱くイメージと重なる誰かが身近を過ぎれば、充分、
        満足できてしまう程に姫と王子は全く出会ってもいなかったんだ。
        この距離感で王子にも飛び込めず、声も出さず、
        彼に見初めてもらうことこそ無理で当然だよね??
        美しい人魚姫の物語は綺麗な面でしか異性と関わらない、
        ちょっと覚悟の足りなかった誰かの物語でもあったよね。
        そこで彼女が言葉を発していたら、
        どうなったのだろうとも私は思う。

        「その恋する気持ちを愛だと信じるならば、
         自分が怪我をしようが自分がどうなろうが、
         思い切って相手の腹に飛び込めばいい。」
        私が、人魚姫だった時に指摘を受けたのがここだ。
        一度、私は泡になりもしたけれど自分の言葉が再生をも司り、
        そこでは現実界の王子がちゃあんと待っていたんだよ。
        その人の存在を予測して飛び込みもしなかったから、
        実際にはものすごい覚悟を要したけれど、結局のところ、
        私の王子は勇気を出して足場を踏み切った、
        私の姿を見ていた人でもあったんだ。

        今、この王子はちょっとやそっとじゃ、
        現物の私を忘れてもくれそうにない・・・。

        種族の異なる自分を相手にどう思われるかが怖くても、
        一度、しっかりと自分のままで出会っておく勇気も必要だ。

        魚の尾ひれを見て逃げ出す王子には百年の恋を冷ませばいいし、
        そこに留まった王子とは愛を紡ぐツーステップ目を目指せばいい。
        異なる種族であることの問題を乗り切っていくのはここからだよね。
        自他共に自分を殺してしまう程に気に入られようとせず、
        先走りせずにこの時点で魔女の魔法を享受していたならば、
        必ずや、王子はこの独特の姫を適切に見つけただろう。
        だって、皆が身につけるから身につける平均的なお召し物でもない、
        彼女個人の内側から滲む、独特の魅力を王子は目安とするのだからね。
        もしも、彼女が皆と同じであったならばあなたと同じものを装う、
        あなた以外の誰か(人間の女性)を彼が選んだとしても、
        全く同じことではないかと彼に錯覚させてしまうでしょ?

        自分の根本を酷く屈曲させてまで挑む恋愛ってやつはね、
        自分を持たない無責任にも容易に化けてしまうものだよね。
        だからね、ちゃんとね、王子に見つかろうね。業突張りは考え物でも、
        私はね、今、“本質的に人魚であることくらい”は相手に自己主張をし、
        ここを率直に明かしていけない限りはその先も無いと思っているよ。
        | 心の薬味と受容 | 13:54 | - | - | |
        1
        本当だったらね。君へ。
        本当だったら今少しは寄りかかってもいい人が、君なんだよ。
        いいかい?本当に本当にそうなんだからね。
        ただ、君の周りの人間たちがあまりにも酷く、悪く、
        依り合う姿を繰り返し繰り返し見てきたものだから、君は今、
        必要の無いところまで頑固に独りで立ってしまっているのだろう?
        それが、私にだって多少は見えてもいるんだよう。
        ちゃあんとちゃあんと、見えているのだよう。

        例えば、私と君とが言葉を交わす時にはいつも、
        変わらずに毅然としている君なのだけど、それでも、私にはいつも、
        電話が終わった後で奥底の君の声こそが辛辣に染み渡るのだからね。
        君は、「友達がいるから、大丈夫。」と小さく言う。
        そして、君よりも少しだけ先を生きている私も思うのだ。
        その友達にだって、いずれは彼の家族ができるに違いない。
        その時・・、一体、その時の君はどうするんだいってね。

        ねえ。その時にこそ、君に悪い独りが直撃しないだろうか??
        ねえ。その時にこそ、君は徹底的に敗北しないだろうか??
        そのことがただ、私に悲しい気持ちを震わせるんだよう。
        だって、君は「僕はもう、家族を持てないだろう。」なんて、
        とっても平然と言ってしまう人なんだもの。
        しかも、それは君の作った問題なんかじゃなかったのによ?それは、
        君以外の人の作ったもので君には係っただけの余波だったでしょ?

        だからね、本当だったらね。君は今少し、寄りかかってもいいんだよ。
        逆に言えば、寄りかかったほうがうまくいくことも、
        うまくいく人間もあるってことなんだもの。
        でも、君は今、そこを君自身に許せないよね。
        そんな時間を生きているのだよね。でもね、ただね、本当だったら、
        君はまだ、君こそはね、多少は人に寄りかかってもいいはずだよ。
        何故って寄りかかっていてまずかったのは君ではなく、
        君以外の人たちだったのだから。
        | 心の薬味と受容 | 22:50 | - | - | |
        0
          新しいサイトを立ち上げ・・ていました(笑)
          初めましての方にも、そうではないかたにもこんにちは。
          夏休みもと言うと切なくなるので今年の夏も、
          残り僅かですねとしましょう。
          エネルギッシュで楽しく時には痛かった陽射しも間もなく、
          ほんの少しだけそのパワーを緩めてくれることでしょう。
          さて、今回は個人的なお知らせです。
          私は、こっそりと新しいサイトを立ち上げ・・ていたのでした(笑)
          立ち上げましたではなくて、過去形の報告で恐縮です。
          ↓↓↓

          タイトルの通りに長続きする恋愛とは何か??という、
          長期的なテーゼに対する考察を含んだものです。
          言うなれば、刹那的な恋の間逆を書き留めていくためのサイトです。
          世の中には、刹那の高い刺激性を捉えた恋愛サイトはたくさん、
          存在しているのでそちらの描写はそちらのプロにお任せするとして、
          私は、私の描ける恋愛模様に集中させて頂いたのです。
          若干、私の物事に対する切り口は苦味を与えるかもしれませんが、
          その入り口を含めて私の文脈を心の栄養を還元できるかたはどうぞ、
          ご遠慮なさらずに足をお運び下さいませ。

          子供の頃には不味いだけだと思っていた食べ物でも、
          徐々に味わい方を知っていくものです。
          男女が人格的に深く知り合っていく過程もまた、
          そういうものではないかなぁと思うこの頃です。
          私は、右肩上がりの一方通行から男女双方の価値観を解き放ち、
          より広い視野や実感へと精神を導く恋愛の意図を目下模索中です。
          よろしければ、あなた様の恋愛についても知らせて下さいね。
          まだ、そういう限定したコーナーは設けていないのですが、
          いずれ、このあたりも構成に加えていきたいと思います。

          何卒、“こころの砂時計”共々、よろしくお願い致します。
          ・・・ちょっと畏まってみました♪
          | ごあいさつ | 16:06 | - | - | |
          0
            ストレートだって磨くべし。
            飾らない自分を出すってけっこう難しいよね。
            こういう自分を表現してみようと思った時点で、
            それがもう装飾の第一歩でもあるわけだからさ。
            それでも、極々近しい人が言うには私の放つ言葉の中には、
            わりと率直な印象を受ける何かがあるってことでもあるらしい。
            けっこう、ストレートに述べて来るので痛そうなんだけど、
            実際、ストレート過ぎて読解の痛みが少ないらしい。
            で、食べてみて悪くは無いとも思ってしまうらしいんだ。

            でも、私が思うにはそう言える人の腹の構造だって、きっとね、
            そこそこストレートの味わいかたを知る配列をしているのだろうね。

            だからね、そんな真っすぐさんが相手だから白状しちゃうけど、
            「ありのままで」とか言ってみても・・・、
            私だってどこか、自分を飾ってもいるものだと思ってはいるんだ。
            そう思って何かを話しているんだ。

            でも、私の言葉が痛くは無いって言ってくれる、
            誰かがいるっていうのは一つの励みになるんだよ♪
            淡白なオブラートに包めない言葉は荒削りで、
            ちょっとだけチクチクさせちゃうのだろうけど、
            私だって無闇にトゲや針を吐き出したいわけじゃない。
            だから、あなたのお腹にも感謝しているんだよ。

            おまけに自分でもわかっているんだ。
            生まれたてのストレートを織り交ぜながらも、ただ、
            出すというのがストレートの醍醐味でもないってことを。
            真っすぐだって野放しでもいけなくて、
            同時に洗練されてもいかなくちゃいけないんだよね。
            だから、自分でも洗練していこうと思っているんだ。
            この作業を経なければ言葉も、すぐに死んでしまうのだから。
            だから、あなたの腹に目一杯頼りながらも、
            私は私で言葉を紡ぐ努力を果たしていこうと思う。
            | 心の薬味と受容 | 17:46 | - | - | |
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